怪談朗読 鬼狐
日没後、藤の町のはずれにある寂れた神社の境内に、一人の女が現れた。 煌々と照る月に照らされるは、二本の角と深い悲しみと怒りに歪んだ顔である。 鬼の面を構えた女は静かに石畳に座り込み、静かに言葉を紡いでいく。 いつから居たのか、社の影からそれを見つめる小さな狐が、鬼女の言葉と共に一声鳴いた。
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